EMS効果
インナーマッスル(体幹筋)を鍛える効果
スポーツ競技のパフォーマンスを向上させる上でも、日常生活を向上させる上でも。インナーマッスルを鍛えると幅広いメリットがあります。
姿勢が良くなります
インナーマッスルを鍛えると姿勢が良くなります。インナーマッスルには「姿勢保持筋」という別名があるくらい、姿勢との関係が深いです。
「小学生の姿勢が良くなる体幹トレーニング」によれば、授業中に頬づえをついたり、足を組んで集中できない子供が増えているのは、筋力の低下が大きな原因だとしています。その筋力とは、特に体幹にあるインナーマッスルのことで、このインナーマッスルを体幹トレーニングで鍛えるという切り口でトレーニング方法を紹介しています。
インナーマッスルを鍛えると土台が安定し、コンタクトプレーに強くなる
砲丸投げ、槍投げなどの投擲競技、野球、ゴルフ、テニスなどでは、動きの土台となる体の安定が重要。インナーマッスルを鍛えることで土台がしっかりするので、フォームが安定し、競技力が高まります。また、サッカー、ラグビーなどコンタクトプレーが多い競技では外からの衝撃、圧力に対応することが重要になります。接触プレーで体がブレない、ブレたとしても相手より早くリカバリーすることで、有利な立場に立てます。
腰痛の予防・改善、転倒の防止など
インナーマッスルは意識しないと日常生活の動きの中ではあまり使われません。背骨に直接付着している筋肉が背骨を支える大きな役割を果たしています。この筋肉が衰えると、背骨を支えるという本来の役割を果たせず、腰痛の原因になります。また、高齢になるとよろけたり、転びやすくなるのは、腹横筋などのローカル筋が衰えていることも大きく関係し、改善することで転倒防止にもなります。
お腹まわりが引き締まる
お腹が出てくる原因が、インナーマッスルの筋力不足だと、一生懸命腹筋運動をしても効果は少ないでしょう。
お腹まわりにインナーマッスル、腹横筋、横隔膜、多裂筋、骨盤底筋群をインナーユニットと呼びます。この筋力が落ちると、腹圧が落ちて内臓の重みに耐えられなくなり、下腹が出てきてしまいます。
そのため、インナーユニットを鍛えると、天然のコルセットのようになり、下腹がスッキリします。
便秘・尿失禁の改善に役立ちます
インナーマッスルを鍛えるトレーニングでは、腹横筋の緊張と弛緩を繰り返します。そのため、腸のが刺激されて便秘が改善しやすくなる効果があるそうです。 また、骨盤底筋群が衰えが尿失禁の原因となります。この骨盤底筋群は腹横筋と連動して収縮するため、尿失禁の改善に役立ちます。
(出典: 金岡恒治・小泉圭介「体が生まれ変わる「ローカル筋」トレーニング」マキノ出版)